愛犬に長生きしてほしい

愛犬に長生きしてほしい

愛犬長寿の秘訣

 

愛犬が健康で長寿を迎えることは飼い主としての大きな願いです。では、愛犬の長寿を促進するためにできることと、避けるべきNG行為について見ていきましょう。

 

愛犬が健康で長寿を迎えるための5つのポイント

 

飼い主として、愛犬に健康で長生きしてほしいと願うことは当然のことです。
愛犬の健康と長寿を維持するために、飼い主が心掛けるべき重要なポイントと、避けるべきNG行為について見ていきましょう。

 

  1. 食事: 年齢に合った栄養バランスの取れた食事を提供しましょう。
  2. 運動: 愛犬の体調や年齢に応じた適切な運動を促進しましょう。
  3. 環境: 安心でき、無理なく過ごせる環境を整えましょう。
  4. ストレスフリー: ストレスを最小限に抑え、心地よい休息ができる場所を提供しましょう。
  5. 飼い主との触れ合い: 愛犬にとって家族である飼い主とのスキンシップを大切にしましょう。

 

これらのポイントを意識することで、愛犬の健康と長寿に貢献できます。同時に、避けるべきNG行為も考慮しながら、より豊かな愛犬との共同生活を築いていきましょう。

1:食事

 


食事は身体の基盤を築く要素であり、犬にとっても同様です。バランスの取れた栄養豊かな食事が病気の予防や寿命の延長につながります。栄養バランスだけでなく、年齢や体調に応じた食事の提供も重要です。

カリカリのドッグフードであっても、成犬時とシニア時では与え方を変える必要があります。犬の寿命は年々長くなっており、これは食事療法や飼い主の愛犬に対する健康管理が良くなったことが起因しています。

犬が人と共に生活するようになったのは古代であり、ドッグフードが登場したのは比較的近年の事です。初期のドッグフードは硬いクッキー状で、船乗りの食べ残しを元にしたものでした。1992年に馬肉の缶詰が、1957年には現在のドライフードが登場しました。

食べ物の「歴史」を考えると、昔の野良犬は食べてはいけないものも口にしており、寿命が短かったことがうかがえます。保存がきき、栄養バランスが考慮されたドライフードは犬の健康と寿命の向上に間違いなく貢献しました。

手作りご飯 vs. ドッグフード

研究によれば、手作りご飯を食べている犬は平均して3年近く長寿命であると報告されています。手作りご飯は新鮮な食材を使用し、栄養の吸収が高いとされていますが、バランスを保つのが難しい側面もあります。市販のドッグフードでは加熱や成形による栄養損失や添加物の影響が指摘されています。

手作りご飯を選ぶ際は、しっかりと調査し、専門家のアドバイスを得ることが重要です。「なんとなく手作り」するのは避け、愛犬に最適な食事を提供しましょう。愛犬の年齢、体調、また気候などを考慮した食事が健康維持と長寿の秘訣となります。

 

2:運動

 

愛犬の体調と年齢にふさわしい運動を提供することが大事です。

犬種ごとに適切な運動量を確保することは、飼い主の皆さんが理解している基本的なポイントでしょう。運動の量は犬の年齢によっても変動します。例えば、シニア期の犬が成犬時と同じくらいの散歩をすると、身体に負担がかかります。愛犬の体調や健康状態、そして年齢を考慮し、愛犬にあった適切な散歩ルートや時間を選んで一緒に散歩してあげましょう。

健康な犬は「遊ぶ」ことが大切です。屋外での活動は新しい匂いを嗅ぎ、様々な刺激を受けることができます。外に出ること自体が犬のストレス解消につながるのです。運動不足は肥満を引き起こし、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。また、体重の増加が関節に負担をかけ、健康に悪影響を与えます。

愛犬が健康であるからこそ、運動ができ、逆に運動ができるからこそ健康を維持できる良い循環を保ちましょう。適度な運動は「健康で長生き」するために不可欠な要素です。

3:環境

 

子犬時代には何にでも興味津々で怖いもの知らずだった愛犬、成犬時代には健康で様々なことが簡単にできた愛犬も、シニア期に入ると体力が減少し、これまでできていたことが難しくなってきます。愛犬が年を重ねるにつれ、健康状態に応じて生活環境を調整する必要があります。安全で危険のない環境づくりを心がけましょう。

例えば、以前は軽々とジャンプできたソファーやベッドへ移動が難しくなった場合、ペットステップを設置したり、視力が低下してきた場合は家具や障害物を減らし、動かせない場合は衝突時の怪我を防ぐためにタオルでクッションを作るなどの対策が必要となります。骨折や怪我のリスクを最小限に抑えるため、愛犬が安心して暮らせるように注意して環境を整えましょう。

また、室内での階段の利用への注意も必要です。足腰が弱っている場合は、階段にバリアを設けたり、段差がある場合にはスロープを利用したりして、愛犬がストレスなく生活できるように心がけましょう。

4:ストレスのない日々

 

ストレスを与えず、安心して休息できる場所を整えてあげましょう。

動物、特に犬は警戒心が強く、浅い睡眠を繰り返す生物とされています。睡眠不足は体調不良やストレスの原因となります。したがって、シニア期の愛犬にとって、安心してゆっくりと休息できる場所を用意することは非常に重要です。

人間も同じく、睡眠不足はイライラや集中力の低下、無気力感などを引き起こします。健康にも悪影響を及ぼすため、愛犬には静かで安全な場所にベッドを設置してあげましょう。また、強制的に遊ばせることなく、ゆっくり休む時間を与えましょう。

愛犬の長寿を維持するためには、無理をさせず、ストレスのない環境を提供することが欠かせません。散歩や食事のタイミング、生活習慣に対して無理を強いることは、愛犬にとってストレスとなります。柔軟に愛犬の体調や体力に合わせ、無理のない生活を心がけましょう。

一部の犬は怒声や長時間の1人での留守番にもストレスを感じることがあります。愛犬の様子や変化を注意深く観察し、愉快な時間を増やすことも、ストレスのない生活環境を整える上で重要です。

 

5:飼い主とのスキンシップ

 

愛犬にとって大切な家族である、飼い主とのコミュニケーションを大切にしましょう。

「病は気から」という言葉があるように、心の満足は身体の健康にも密接に関連しています。シニア期に入ると、愛犬にとって飼い主であるあなたの愛情は貴重な心の栄養源となります。私たち人間が忙しい日々に追われる中で、愛犬にとっては唯一の友達であり、家族であり、親友である飼い主が存在します。孤独感は大きなストレスとなり、毎日少しでも長い時間、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションを大切にしましょう。

孤独やストレスは身体に不良な影響を与えます。十分な睡眠を取れなかったり、寂しさからくるストレスは寿命の短縮に繋がります。犬にとってのストレスは様々ありますが、飼い主からの無視や孤独感は他に比べて特に深刻です。

忙しい仕事に追われる飼い主の方も、良質な遊び時間や共に過ごす時間を確保し、愛犬との絆を深めるようにしましょう。

 

長生きを縮めてしまうダメ行為!

 

愛犬が健康で長寿命を迎えるためには、注意が必要なNG行為も存在します。以下の行動に気をつけることで、愛犬の身体と精神の健康を維持しましょう。

 

ストレスを与える行為:

 

大声で怒鳴る、体罰を行う、または長時間一人で過ごすことは、犬にとってストレスの原因となります。愛犬の感情や心理的な健康を考慮し、優しさと理解をもって接することが重要です。

栄養過多な食事:

 

糖分や塩分が多い食事や、有害な食べ物を与えることは健康に悪影響を及ぼします。バランスの取れた栄養豊富な食事を心がけ、獣医師のアドバイスを受けながら食事を提供しましょう。

運動不足と負担増加:

 

運動不足や犬の体に負担をかける運動は健康を損ないます。適切な運動を提供し、犬の体力や年齢に合わせた活動を心がけましょう。

タバコの副流煙: タバコを吸うことによる副流煙は、犬の健康にも悪影響を与えます。受動喫煙によって肺に負担がかかる可能性があります。愛犬の健康を考え、彼らの近くでの喫煙は避けましょう。

 

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